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稲木前池のオニバス

オニバスが繁殖する池

稲木前池のオニバス

 JR金蔵寺駅の南西に位置する稲木町の前池にはオニバスが繁殖しています。一時は生息が危ぶまれたオニバスですが、今はため池の水質改善が進み、各地で徐々にその姿が戻りつつあるようです。それでも毎年、生育する前池は貴重で、「オニバスの咲く池」として「四国のみずべ八十八カ所」にも選ばれました。
 オニバスはスイレン科の浮葉植物で、体表に鋭いトゲを持つことからこの名前がついています。夏に美しい青紫の鶏頭状の花を咲かせ、種子は土の中で数十年間にわたって休眠状態に保つことが知られており、絶滅したと思っていても、環境が整うと発芽することがあります。種子は食用にもされ、滋養、強壮、鎮痛薬としても効果があります。貴重なオニバスは平成16(2004)年、市指定文化財(天然記念物)になりました。また、平成17(2005)年に説明記念銘板が池の堤に設置されました。環境省から絶滅危惧二類に指定されたオニバスは、現在も稲木町前池オニバス保存会の人々によって守られています。
 また、中谷川が流れ込む瓢箪池にもオニバスが生育しています。