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大麻神社

天太玉命(あめのふとだまのみこと)と彦火瓊々杵命(ひこほににぎのみこと)をまつった神社

大麻神社

大麻琴平買田線が琴平町に入る手前、JR土讃線の線路を渡り西に入ったところに大麻神社があります。今から1900年あまり前の景行天皇の時代、忌部(いんべ)氏が付近を開拓して麻を植え、祖先神の天太玉命(あめのふとだまのみこと)をまつったのが始まりだと伝えられています。延喜式(えんぎしき)にも名を残す古い神社で、戦国時代に兵火で社殿を焼失しましたが、寛文元(1661)年、丸亀藩の京極高和(きょうごくたかかず)が再建しました。
 主神の天太玉命座像と、彦火瓊々杵命座像は、国の重要文化財に指定されています。天太玉命座像は檜材の一木造りで肩をいからせ怒った表情をしていて、彦火瓊々杵命座像は楠材の一木造りで穏やかな顔をしています。作者は異なると思われますが、ともに平安後期の作です。
 また、約7,800㎡の広大な社叢(しゃそう)はシリブカガシを主体に蔓(つる)性植物やシダ植物が加わったもので、県の自然記念物になっています。本殿の左右には「夕水(からみず)」・「朝水(あまみず)」という、朝と夕に湧き出たり枯れたりする泉がありました。供物を清めるために使われていましたが、現在は残念ながら枯れてしまいました。


ソメイヨシノが参道を彩る春の大麻神社。
静謐を湛える神社の前にはらはらと薄紅色の花びらが舞い散る様子は圧巻です。