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仙遊寺

弘法大師空海の幼少期の伝説が残る地

仙遊寺

 弘法大師空海が真魚(まお)と呼ばれていた幼少の頃、泥土で仏を作り拝んでいると、村吏(そんり/村の役人)の案内で勅使(天皇のお使い)が馬に乗ってやってきました。村吏が失礼があってはと真魚を立ち退かそうとすると、勅使はそれを制して馬から飛び降り真魚に向かって合掌礼拝しましたが、真魚は平然と遊びを続けていました。再び馬に乗った勅使は、「あの子は神童に違いない。天蓋(てんがい)を捧げた四天王に守護されていたよ。だから拝んだのだ。」と言いました。この噂は広まり、人々は神童、貴者などと呼び、幼い空海の英知をたたえたそうです。
 境内にある仙遊廟(せんゆうびょう)は、旧陸軍第11師団の練兵場を造る時に移転されましたが、初代師団長・乃木希典(のぎまれすけ)の夢枕に空海が立ち、「元のところに帰して欲しい。」と言われたので、現在の場所に再建されたといわれています。現在、寺は建て替えられ、周辺は整備されました。お堂の中には石の稚児大師像と地蔵菩薩がまつられ、夜泣きに霊験があるとして、赤ん坊を抱いた参拝客が訪れます。
 また、毎年8月24日は仙遊寺地蔵盆がとり行われます。


毎年8月24日は仙遊寺地蔵盆がとり行われます。