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大地蔵

お遍路さんの無事を見守る大きな石仏

大地蔵

 吉原大池の西の土手を北へ向かうと、上池の堤防の北角に大地蔵があります。高さは3mもある石仏で、連丸型の台座とその下の台石を合わせると全高4.9mあり、台石の上には副仏がまつられています。
 この大地蔵は別名「初地菩薩(しょじぼさつ)」とも呼ばれますが、初地は菩薩の修行段階である十地(じゅうじ)の最初の段階を表します。江戸時代の寛政(1789~1801)年間にこの十地になぞらえて仏像を配置する計画があり、初地の石仏として本島の宮本氏と与島の岡崎氏が寄進したものとされています。なお、弥谷寺には十地の最後となる法雲地(ほううんじ)の名が付く法雲橋があります。
 大地蔵の前の道は、弥谷寺と曼荼羅寺をつなぐ遍路道で、西の山中を行く道は、古くからの面影が残されており、「讃岐遍路道曼荼羅寺道」として国の史跡に指定されました。
 大地蔵は今もお通路さんの無事を見守っています。