MenuClose

Sightseeing Spots 観光スポット

筆ノ山

名前に関する様々な説を持つ山

筆ノ山

 筆ノ山は標高296m、山頂が細くとがっていて、遠くから眺めると筆の穂先に似ているところから名づけられました。また、筆草が生えていたという説もありますが、筆草は未だ確認されていません。五岳山の名前は、それぞれ仏教上の意味合いが込められており、弘法大師空海が書道に優れ三筆のひとりといわれたことに深く関係しているとも考えられています。
 徳川末期に丸亀藩の砲術隊が筆ノ山のふもとを標的にして実弾射撃の訓練をしたことから、「どんどやま」とも呼ばれていました。また、太平洋戦争中は敵を見張る監視哨(かんししょう)が造られていました。現在の山頂には財宝を生み出し幸福を授けるという「宝生如来(ほうしょうにょらい)」の石仏がまつられています。
 東の麓には寺院跡があり、五輪塔と古瓦が発掘され、古くからの仏教遺跡だといわれています。また、筆ノ山の麓には、力持ちの牛飼いがいました。通行人を待ち受けては相撲を取ったり、俵を担いだり、人を抱いて弘田川を渡るほどの怪力の持ち主でした。この男は厳島関右衛門(いつくしませきえもん)という江戸でも有名な力士になり、その墓が筆ノ山の麓にあります。