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白鳳時代創建の佐伯氏先祖の寺院跡

仲村廃寺

 多度津善通寺線と善通寺詫間線の交差点の近くにある細長い土地の一角に墓が立ち並んでいます。ここに伝導寺(伝燈寺)跡とも呼ばれた仲村廃寺の礎石らしいものが残されています。
 仲村廃寺についての正確な記載は残されていませんが、出土した瓦などから、白鳳から奈良時代の前期にかけて創建された佐伯氏の氏寺と考えられています。白鳳時代の瓦は善通寺の前身となる寺院からも出土しますが、昭和58(1983)年の発掘調査によって、仲村廃寺は古代の地割と方位がまだ一致しない頃の建物であることがわかり、善通寺前寺よりも古く建てられたものと推測されています。
 すぐ近くの練兵場跡からは弥生時代の大集落遺跡「旧練兵場遺跡」が発見され、弥生時代の建物跡や土器、石器、装飾品、青銅器などが多数出土しています。その面積は推定約50万㎡もあり、吉野ヶ里遺跡に匹敵する規模です。その後も古墳時代まで集落が営まれ、付近にはホトギ塚、伝導寺古墳、遊塚など10基ほどの円墳があることから、一帯は弥生時代から数百年にわたり重要な土地だったことが推測されます。その一角に当たる場所に建てられたのが仲村廃寺です。


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